20151111004349

(出典元:facebook)
世界に1200店舗以上を展開する、お隣の韓国のお弁当会社「Snowfox」がいま話題だ。それは10月31日の同社のfacebookの投稿。

お客様へご案内します。

当社の従業員がお客様に失礼な行動をした場合、従業員を解雇します。
しかし、従業員に失礼な振舞いをするお客様はお店から出て行ってもらいます。

★스노우폭스 공정서비스 권리 안내★우리 직원이 고객에게 무례한 행동을 했다면 직원을 내보내겠습니다.그러나,우리 직원에게 무례한 행동을 하시면 고객을 내보내겠습니다.상품과 대가는 동등한 교환입니다.우리 직…

Posted by SNOWFOX KOREA on 2015年10月30日

商品と代価は、同等な交換です。当社の従業員は、お客様に感謝の気持ちを込めてサービスを提供します。しかし、無礼なお客様に対してまで、そのように応対するようには教育しません。

従業員は、いつ、どこで、どんな仕事に従事しようが、常に尊重されるべき立派な若者たちであり、誰かにとっての大切な子供であるためです。

従業員が人格的な侮辱を感じる言語や行動、大声で騒ぐ子供たちを放置したりすることで、他のお客様に迷惑をかける行動をとった場合、私たちは丁重にサービスを拒否することをお知らせします。

最高経営者 キム・スンホ

日本でもコンビニの店員に土下座を強要したり、レジからお金を巻き上げたりして、警察沙汰になる顧客がニュースで取り上げられることがあるが、それは韓国でも同じ。

 

残念ながら、どこの国にも手のつけられないお客様はいる。

 

無礼な振る舞いをする顧客から従業員を守るため、Snowfoxの社長はこの取り組みを始め、いまでは韓国国内で多くの支持を得ている模様。

お客様は神様なのか?

そもそも商品やサービスを提供する人とお客様の関係はどうあるべきか?

 

特に、サービス業の現場などでは

「お客様は神様だ」

と従業員に指導する場面をよく見聞きする。

ただ、誤解を恐れずにいうならば、お客様は神様ではない

 

ここを勘違いすると、「神様のように振舞う」お客様を生んでしまうから実に恐ろしい。

 

そもそも、「Snowfox」の社長がいうように、商売の原則として、

商品やサービスは、それと引き換えにもらう代価(お金)と同等

のものだ。だからこそ、交換契約が成り立つ。

 

そこに、

お金を払う方がえらい、サービスを提供する方はへりくだらないといけない、

といった、変な論理は存在しない。

 

私も、年に1回はとんでもないお客様に遭遇する。

 

そういった場合、取引する前にはっきりこう言う。

「あなたに対して商売をするつもりはありません。」

すでに取引が完了したお客様には

「頂いたお金と同等のサービスをこちらは提供しています。」

と言い、それ以上の要求は何も受け入れない。

 

基本的に、こういったお客様は何をいっても埒があかない。

しかし、何もいわないと、どこまでも要求は大きくなる。

 

私は社長判断で好きなように対応できるが、これが一従業員だと、対応しきれず、中途半端に相手の要求を受け入れてしまう。

内心ではこう思いながら。

「はっきりと断りたいが、会社の評判を落とすような行為はしてはいけない。

それに自分の社内での評価を落とすことになるかもしれない・・・ 」

 

しかし、今回のように会社のトップが明確に従業員を守る姿勢を対外的に見せることが、会社のなかで働く従業員にとって、とても大きな安心材料になる。