サイト売買の仲介サービスを新たに始めました!PR画像ご容赦ください。
では、本題。
「そもそもWEBサイト売買ってなに?」
と思う人もいるかもしれません。
詳細は次回以降に説明するとして、その名前のとおり、WEBサイトを売買することです。
誰かが作ったWEBサイトを、そのサイトを欲しい誰かが購入する、という訳です。
「サイト 売買」で検索すると、サイト売買を仲介する会社がずらっとでてきます。
安いもので20万円~100万円程度、高いものになると数千万円するものもあります。
ただ、高額案件はあまり表にでず、
販売を依頼された仲介会社がお得意さんに直接購入を打診する方が多いようです。
このレベルのサイトになると、表に出したところで本当に買うことのできる人は限られる一方で
、情報欲しさに問合せしてくる人が多数いるからでしょう。
(はい、私もその一人でした・・・^^;)
サイト売買、試してどうだった?
前置きはここまでにしておいて、実際にサイト売買を試した結果を紹介します。
初めてサイト売買したのは2011年。
秘密保持契約があるため、サイト名の公表は控えますが、概要は次のとおり。
ジャンル:車の一括査定サービスのアフィリエイトサイト
売買価格:100万円
売買手数料:15万円 (仲介会社に対する報酬)
印紙代:1,000円 (契約書に塗付する印紙代)
サイトの利益:約10万円/月 (売買時点の月々の利益額)
月10万円の利益をだしてくれるサイトを総額115万1,000円で購入しました。
何の問題も発生しなければ、1年ほどで回収可能な額です。
購入後の経過は以下のとおりです。
左から「売上が発生した月」「売上額」「売上額(再掲)」「売上の支払予定日」「支払い報酬額」です。
購入した2011年8月から2015年10月までで、5,719,756円の報酬を得ました。
上の表には、別の案件の報酬が294,000円混じっているので、差し引き5,425,756円。
さらに、2015年1月からアフィリエイトタグの大半を他のASP会社に変更し、
そちらからの報酬が、上の表とは別に1,719,360円。
というわけで、2017年1月までの報酬額合計は7,145,116円でした。
購入後7ヶ月で初期投資額を回収し、そこからは単純に利益として積み上がってます。
購入後のコストは、
維持費としてドメイン代1,000円/年、レンタルサーバー代が3,000円/年程度なので、
ここではいったん無視してよい額でしょう。
購入後におこなった作業といえば、
・ サイトをスマホ対応させた
・ 途中でアフィリエイトタグの大半を他のASP会社に変更した
の2点です。
それ以外は何もしていません。
(格好よく言いましたが、要はほぼ「放置」です。。)
スマホ対応させたのは、サイトのアクセスログをみていて、
スマホの利用者が年々増えてきていることが明らかだったからです。
ここまで、ひとまず結果のみの紹介でした。
初めてのサイト売買でしたが、これは成功した部類かと思います。
ただ、表面的な数字以外にもサイト売買を通じて得られたものがあるので、
それについてお伝えします。
サイト売買で得られるもの
1.利益
まずは当然、利益をだせるかどうか、が重要です。
できるだけはやく投資金額を回収し、さらに利益をだすことができればいうことはありません。
ただ、これはどのような投資にもつきものですが、
投資金額を回収できずに、損失をだす可能性も十分にあります。
この後、何サイトかサイトを買い進めましたが、
投資金額すら回収できずにダメにしてしまったサイトもあります。
こちらについては別途ご紹介できればと。
2. 新たなビジネス手法
ひとくちにWEBサイトといっても、さまざまなWEBサイトがあります。
ポータルサイト、物販サイト、アフィリエイトサイト、ブログ などなど。
そして、それぞれにビジネスの手法は違います。
ポータルサイトのように圧倒的な集客力を背景に、スポンサーを探して広告掲載料という形で売上をつくるのか、
あるいは、物販サイトのように商品を売って売上をつくるのか。
さらにいえば、物販サイトであっても、
扱う商品によってジャンルも違えば、ターゲットも違う。
商品の仕入先は、国内なのか海外なのか。
リピーターが多くつく商品なのか、あるいは常に大量の新規顧客を開拓していかないといけないのか。
などなど、細かく言うとキリがありませんが、要は
「サイトによって売上、そして利益のつくりかたが違う」
ということです。
サイト売買では売買時に引継ぎがおこなわれますので、
当然、そのビジネスの手法自体を教えてもらうことができます。
そのビジネスの肝(きも)は何なのか?
これまで何に注力し、効果があったことは何か?
試してみただけど、効果のなかったことは何か?
こういったことを知ることができるのは、数字にはでてこないメリットです。
大袈裟に聞こえるかもしれませんが、自分の知らない世界を突然目の前にパッと広げられる感覚です。
いままで物販をしたことのなかった人が、いきなり物販サイトを立ち上げようとしても
苦戦するのは目に見えています。
しかし、すでに実績のある物販サイトを購入し、そのノウハウも含めて譲渡してもらえば
一気に前進することができるでしょう。
私はアフィリエイトにはあまり詳しくありませんでしたが、サイト売買を通じて、
優秀なアフィリエイターからそのノウハウをいろいろと教えてもらいました。
教えてもらったノウハウは自身の血となり肉となり、
アフィリエイトでないジャンルのサイトを運営していくうえでも非常に役立っています。
3.新たな人的ネットワーク
これはあまり語られることがないですが、ここまでに述べた2つよりも、
非常に価値の高いものです。
サイト売買を通じて、それまで関わりのなかった人たちと関わることになります。
- サイトを売ってくれた人
- サイト売買の仲介をしてくれた人
- もともとのサイトの取引先
いま、さらっと書きましたが、これはものすごい人脈です。
サイトを売る人には、もちろん、いろんな人がいます。
ただ、経験した範囲でいうと、サイトを売る人は、当然、
売れるだけのサイトに育てた実績をもっている人であり、経験も豊富です。
話をすると刺激的でとても面白いです。
そして仲介してくれた人。
この人のもとには普段からいろんな情報が集まってきています。
- いまどういったサイトが熱いのか、儲かるのか。
- それはどういうビジネス手法なのか。
などなど、あらゆる情報が集まってきます。
最新のトレンドをおさえていて、いまこの業界がどの方向に向かっているのか、
ということを肌感覚で把握しています。
最後に、もともとのサイトの取引先。
今回の事例では、アフィリエイトプログラムを提供しているASP会社ですが、
ASP会社の担当者も話すと非常におもしろいです。
- アフィリエイトの世界でいま何が流行っているのか?
- トップアフィリエイターは何を考えているのか?
など、こちらもいろんな情報が集まっています。
今回はアフィリエイトサイトを購入したのでASP会社が取引先でしたが、
例えば、解体工事のポータルサイトを購入すれば、
工事業者が取引先として付いてきます。
サイト売買をすることによって、
こういった人たちと取引の「実績」がいきなりできることになります。
これは想像してもらえれば簡単に分かりますが、
「何も取引のない人」と「取引を行っている人」では、
相手の捉え方、接し方は全く違います。
間違いなく後者の人は大切にしてもらえます。
そして自分もこういった人たちを大切にすることにより、
信頼関係が構築されていきます。
するとどうなると思いますか?
ものすごく良い情報をもってきてくれるようになります。
いま何をすれば稼げるか、だったり、さらには、自身の事業分野にマッチする
取引先そのものをもってきてくれたりします。
これはものすごいインパクトがあります。
実際、今回のサイト売買を通じて、600万円ほどの利益をだしましたが、
こちらのインパクトと比べると600万という数字は大した額ではありません。
数字の桁が違ってきます。
もちろん、サイト売買を通じて、どういった人に会うことができるかは
その人の運次第なところもあると思います。
人的ネットワークという意味では得るものがなかった取引も過去にありました。
ただ、そこは考えようです。
そういう取引もなかにはありますが、一方でものすごい人脈がついてくる取引もあるのです。
4. 高い節税効果
最後に副次的なものですが、サイト売買には高い節税効果があります。
税務上ソフトウェアとみなされる機能が、
サイトについているかどうかで変わってくるのですが、
- ソフトウェアが含まれていなければ一括での償却、
- ソフトウェアが含まれていれば5年での償却
となります。
ここでいうソフトウェアは、
ショッピングカード機能や商品検索機能などが該当します。
これは自身の顧問税理士に確認しました。
経営者の方であれば、これがどれだけ効果をもたらすのかすぐに分かるかと思います。
節税に関する内容は、以下の記事に詳しく書いていますので、
お時間のある方は読んでください。
「サイト売買は有効な節税手段になりえるか?」
さて、ここまでだいぶ長文になってしまいましたが、次回以降、
仲介会社や売買の方法、購入すべきサイトの見極め方、さらには失敗事例など、を紹介します。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
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