どの世界にも「マナー」というものがあります。

サイト売買でも、売主、買主、そして仲介の場合は、仲介者も含め、売買に関係する人がお互いの立場を理解し、お互いを尊重しながら取引すべきだ、とまじめに考えています。

逆に言うと、こういったことができない人は、サイト売買に限らず、取引には参加すべきではありません。

おかげさまで最近は取引数が増加傾向にありますが、その反面、マナーを無視した事例もでてきており、少なからず危機感を感じています。

サイト売買でやってはいけないこと

サイト売買自体、あまり馴染みのない世界ですので、これからこの世界に入ってくる人のために「やってはいけないこと」をご紹介します。

きちんとした取引をおこなうために、参考にしてもらえると幸いです。

購入者側がやってはいけないこと

・買う気は全くないけど、サイトを見たい
いわゆる情報取得だけを目的としたパターンです。

売主の方は、売却を前提に、過去のアクセスデータや報酬履歴といった「通常絶対に公開することはない」情報を開示します。

サイト運営している方はお分かりかと思いますが、こういった情報を開示することは非常に勇気のいることです。開示してしまえば、真似されるリスクも当然あるわけですから。

仲介者がいる場合は、問合せ内容はもちろん、問合せしてくる「人」もそれなりにみています。

買う気が全くない人はいずれ識別されます。

買う気が「全く」ないのであれば、問い合わせは控えましょう。

(もちろん買う気があるのであれば、積極的にどんどん問い合わせるべきです。)

・サイトさえ見れれば、検討結果は一切連絡しない
こちらも前のパターンと似たような感じです。

サイトのURLを教えてもらったのであれば、購入しない場合であっても、一言、検討結果を連絡すべきです。

残念ながら、サイトさえ見れれば後は知らんぷり、という方もいます。

これを繰り返していると、「この人は返事しない人だ…」と思われて、相手にされなくなります。

・商談がまとまってから翻意する、新たな条件を持ち出す
具体的にはこんな内容です。

・商談がまとまった後に、気が変わったとかの理由で簡単に翻意する
・商談がまとまってから、仲介手数料を値切る
・商談がほぼまとまった段階で、新しい条件を当然のように付け加える
など。

購入にあたって必須条件があるのなら、始めに提起すべきです。

相手の様子をみながら、後だしジャンケンのように色々と条件を付け加え、挙句の果てに「この条件を飲まないなら買わない」といった行為は、それまで関係者が交渉にかけた時間を無駄にするものです。

こういう人は自分のことしか考えていないので、関係者からすると相手をすること自体、「不毛」の一言です。

売却者側がやってはいけないこと

・嘘の内容を申告する
売上を偽ったり、自演リンクを隠してホワイトサイトと申請したりするような行為です。うっかりミスもありますが、故意の場合は、詐欺以外の何ものでもありません。

サイト売買は最終的に信頼関係のうえに成立していますので、こういった行為が発覚した場合は、「レッドカード」(一発退場)を提示しています。

・掲載額より吊り上げて成約させたらその一部を報酬として支払う、と仲介者に持ち掛ける
これは少なくとも弊社では全く取り合いません。
というのも、これを受けるのであれば、その逆のパターンも仲介会社は受けることができます。

つまり、買主のためにサイト価格を大幅に下げて、下げた分の一部を追加報酬として買主からもらう、というわけです。

仲介者にとって価格を調整するのは難しいことではありません。
売主の方に、引き合いがないから価格をここまで下げましょう、といえば済むだけです。

ただ、こんなことをする仲介会社が信頼されるでしょうか?

回答は自明ですよね。

両者がやってはいけないこと

・移転作業を相手に丸投げ
契約締結後、サイトを譲渡する際、サーバーごと譲渡可能な場合は名義変更ですみますが、一つのサーバーで複数のサイトを運用していた場合は、移転作業が発生します。

契約上、こういった移転作業は買主・売主双方が協力して実施することになっています。

ただ、なかには相手に丸投げして、自分は何もしない、できないと言い張り、相手が不快な思いをすることもあります。

もちろん、相手の好意で全てやってもらえることもありますし、できない方が相手に少しだけ御礼を支払うこともあります。

サイト売買が初めての方であれば、こちらもサポートします。

ただ、やってもらって当たり前、と考えるのは間違いです。

最低限のマナーが守れない場合は…

ここまでパッと思いついたところを記載しましたが、要は、

「きちんと相手のことも考えましょう」

ということです。

 

「交渉」というのは、相手をひたすら叩くことではありません。

誠意をもって、相手の立場を考え、取引して良かった、と最終的になるのが理想です。

ひたすら相手を叩くのは、自分のことしか考えてないからで、一時的に得したように見えて、自らの人間性をおとしめて、相手から二度と取引してもらえなくなるなど、最終的に損をするのは本人だと私は考えています。

 

弊社の場合、最低限のマナーを守ってもらえない場合、残念ですが、サービスの利用をお断りしています。

悪質な場合は、一発で退場してもらうこともあります。

一発退場でなくとも、こういった行為を繰り返す人にはいずれ退場してもらいます。

 

厳しい内容ですが、間違えたことは言っていないはずです。

最低限のマナーを守って、参加していただければと思います。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

ツイッターやっています。もしよかったら、フォローしてください。