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サイト購入して僅か7ヶ月!為替変動とともに消えたECサイト

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以前の記事「サイト売買、華麗なる失敗事例」につづき、今回も失敗事例の紹介です。

海外と連動したビジネスを展開する場合、ビジネスの成否を左右するのが為替レート。

為替レート次第で、収益が伸びることもあれば、その逆もしかり。

今回は、急激な円安によりサイト運営が立ちいかなくなったケースです。

では、早速紹介します。

物販を試してみたい

アフィリエイトもそうですが、集客に特化したサイト運営をしていると、新たな「収益源」や「刺激」を求め、集客以外にも手を伸ばしてみたくなるものです。

そんなときにサイト売買仲介サイトで目にとまったのが、海外ベビーカーの輸入販売サイト。

サイトはこちらです。

閉鎖済

「ん?どういうこと?」と思われるでしょう。すでに閉鎖しているので、もはや影も形もありません。笑

ウェイバックマシンを使って呼び出してみました。2015年11月のデータです。

2015年11月のデータ

こんなサイトです。物販というそれまで試したことのないジャンルに惹かれました。(サイト公開については売主様の承諾を得ております。)

売買価格も、月の利益7万円に対して、70万円と手頃で、仲介手数料含めて総額75.4万円で購入を即決。

当時、このサイトは「海外 ベビーカー」で1ページ目に表示されており、なおかつロングテールでも集客できていました。

被リンクを調べても自演リンクは一切なく、優良サイトでした。

一つ目の問題。購入するも問合せが…

カラーミーのサービスを利用していたため、サーバー移行もなく、譲渡手続きはスムーズに完了しました。

ただ、サイトを引き継いだところで、1つ目の試練。

「問合せが少ない。。」

月7万円の利益を出すためには、1台あたり2万円前後の利益を見込んでも、月3~4台以上は販売しなければなりません。当然、その何倍もの数の問合せが必要になりますが、問合せがほとんどありません。

というのも、ベビーカーは毎年何回かモデルチェンジをおこなっており、譲り受けた時点で、モデルチェンジをして少し時間が経過していました。

前の古いモデルを掲載していてため、新しい情報を欲しているユーザーの期待に応えられてなかったのです。

というわけで、外注さんを使って、新しいモデルの商品情報をアップしていきました。

二つ目の問題。安倍政権による大幅な円安誘導…

商品情報をアップするとともに、徐々に引き合いが増えてくるかと思いきや、次の問題が発生。

サイト購入してまもなく、第2次安倍政権が誕生。

円安誘導が始まり、購入当時1ドル80円を切っていた為替レートがあれよあれよと上昇。

購入3ヶ月後には1ドル90円を突破。さらに4ヶ月後には1ドル100円を突破。

為替変動

こうなると、例えば、送料や関税など諸経費込みで700ドルで仕入れていた主力商品の原価が、

56,000円(1ドル80円) → 70,000円(1ドル100円)

こんな感じで上昇します。

これにこちらの経費や利益を載せると、それまで1台10万円以内におさまっていたベビーカーが10万円を超してくるわけです。

ただでさえ日本国内で流通しているベビーカーに比べて割高な海外製ベビーカー。

購入するのは中流~上流階級の女性とはいえ、主婦です。10万円を超えると、パタッと引き合いがなくなりました。

あっけなく終了。買収結果は?

引き合いがなくなってからもダラダラとサイトを保有していたので、結果として2年ほど運営していました。

2年間の利益は・・・トータルで272,374円

売上から仕入代や送料、関税などかかった経費を差し引いた金額です。人件費は加味していません。見事な失敗ぷりですね。

実態としては、1ドル100円を超えたあたりからはサイトは死んだも同然。

恐らく同時期に死んでいった輸入販売サイトは多いはずです。

為替レートの上昇に伴い、サイト売買の仲介サイトでも、輸入販売サイトの売却案件が目立つようになっていた記憶があります。

ちなみに、サイトを購入したタイミングは安倍政権「誕生前」で、円安誘導の兆しはなかったかと思います。売主の方が意図的にこのサイトを売り抜けたものではないので、そこは念のため補足しておきます。

失敗から学んだこと

これで終わりにしたら内容がないので、今回のサイト売買の失敗を通じて学んだことをお伝えします。

1. 為替の変動
為替の影響を受ける商品を扱う場合は何らかのリスクヘッジをしておかないと危険です。輸入販売のプロの方は、並行して、輸出販売も手掛けている方がいますよね。

簡単にいうと、輸入がダメになったときは、輸出は逆に伸びるはずで、両方を扱うことでリスクヘッジができます。

2. 商品の入れ替え
ECをされている方には当たり前のことですが、シーズンごとに商品を入れ替える必要がある場合、商品数が多いとその作業にかなりの手間がかかります。ECが初めての人にとっては盲点かもしれません。

3. 問合せ対応
これも当たり前ですが、高額商品になると、商品を買おうかどうしようか悩んでいる方からの問合せが多いです。

「この商品とあの商品の違いは?」
「この商品にあのオプションを付けることはできないの?」
「こういうケースで使用したいのだけど、この商品は大丈夫?」


など、例を挙げるときりがないですが、購入したい人の数だけ疑問点はあるものです。

もちろん、共通した内容の質問については、あらかじめ「よくある質問」としてサイト上に掲載しますが、そういうのを読まずに問合せしてくる方も多いです。

こういった問合せ対応にも稼働をとられるので、こちらもECが初めての方は注意が必要です。

4. ECサイトにかかる稼働
他にも商品の撮影をしたり、商品説明を書いたり、発送準備をしたり・・・ECサイトには多くの稼働がかかります。私はできるだけ小さな組織で運営したいので、今後、ECサイトに手を出すことはありません。

もし将来ECサイトをやるとしたら、単品や商品数を絞ったリピート性のある通信販売くらいかと思います。


いかがでしたでしょうか?サイト売買には失敗はつきものです。

このサイトも安倍政権が誕生した時点で、消える宿命だったわけですが、購入時点ではそこまで読めませんでした。(逆に、そこまで読める人はいなかったはず・・・)

こういった見えないリスクもありますが、通常はサイトを購入する際にきちんとリスクを洗い出しておけば、100%とは言いませんが、ある程度防げるものです。

購入前に「どういった問題が起きると困るか」「その問題はどのくらいの確率で起きそうか」を想像して、対策するようにしましょう。


最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

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