前回の記事で、偽の店舗情報を指摘した、施設検索サイト「ローカルプレイス」。
静岡と東京に2店舗しかないリサイクルショップに対して、明らかに民家である住所などを店舗住所と偽って使用して、全国各地域にあたかもこのお店が存在するかのように見せかけ、ページを量産していました。その数、およそ1,800ページ。
詳細は前回記事をお読みください。
「【衝撃】この規模の会社がこんなSEOをしていいのか!?」
https://www.site-z.com/entry/?p=812
このサイトを実際に見た公的機関も問題視し、他の機関と情報連携を開始していました。
ツイッターやFacebookなどでも大きな反響がありました。
とんでもすぎる
【衝撃】この規模の会社がこんなSEOをしていいのか!? | ビジネス実験室Z https://t.co/Y74uBA4tI8
— 播磨直希(ツリホウ編集長) (@HarryNaoki) 2017年6月22日
えぐい。2000人の従業員も自分たちがどんなことをしてるかきちんと把握しないとダメですね。把握してやってる人もいるんだろうけれど。こういう企業は潰れます
【衝撃】この規模の会社がこんなSEOをしていいのか!? | ビジネス実験室Z https://t.co/hOwFsPRaUc
— ちょっぺ〜@喋るタイプライター (@kruchoro) 2017年6月22日
これらが効いたのか、運営会社はあわてて修正対応。
以下、てん末を記載しました。
記事リリース翌日の出来事
記事が多くの人に拡散されたことで、運営会社もマズイと思ったのか、記事リリース翌日、表記を修正。
その修正内容は・・・
・修正前
・修正後
住所を途中で区切って、「※対応可能エリア」と記載。(他ページも同様)
まだユーザーを誤認させる内容。
ページを削除しないところに、企業のモラルが透けてみえて残念。
記事リリース翌々日の出来事
その翌日、修正が不十分であると指摘を受けたのか、さらに修正をかけています。
青枠部分に注目。
・修正前
・修正後
見出しの「住所」表記を削除し、「サービス提供エリア」としています。
さらに地図表示を削除しています。
責任者を待ち受ける未来
紛らわしい表記を修正して対外的に処理したつもりでも、地域名の文字だけが異なる、内容の同じページを大量に残しており、Googleのガイドラインに明らかに違反しています。
残念ながら、SEOの知識も不十分です。
遅かれ早かれ、Googleからペナルティを受けるしょう。
ただ、対象ページが膨大な数にのぼるため、ドメイン自体が影響を受ける可能性も大。
今回の店舗ページに限らず、サイト全体の検索順位に悪影響が及ぶことも考えられます。
となると、会社全体で立ち上げようとしているサービスに損害を与えることになり、今回の件の責任者は指摘を受けたにも関わらず、適切な対応をしなかったことで、社内的にも責任を問われるでしょう。
そうならないために、どうしたらよいか?
自明です。
本当に店舗が存在するページのみを残し、その他ページを削除するしかありません。
最後に
今回、売上約260億円、従業員約2,200名の企業がこういった手法を使っていることに衝撃を受け、記事にしました。
長年いろんなサイトを見てきましたが、最も衝撃を受けた事例です。
まだまだ証跡が大量に手元にありますが、これ以上は時間の無駄なので、自分はもう本件と関わりをもつのをやめます。
皆さんのリツイートやいいねのおかげで、(完全ではないですが)修正を促すことができたと思っています。
あとは、Googleや関係機関がどう対応するか、です。
では。
さようなら、モラル無き企業よ。